culture会社・文化を知る

現場が想う
プラットフォーム構想

業界構造を変えるため
hanamiが挑戦する
プラットフォーム構想

hanamiは「花を愛でる人を増やす」をミッションに、
誇れるこころを未来に育んでいます。
今日はhanamiの成長を支え未来を創る3人に
過去、現在、これからについて語ってもらいます。

  • 奥村 豪
    奥村 豪1999年 リブステージ久留米営業所
    2012年 リブステージ福岡営業所
    2016年 花材輸入事業部
    2020年 物流センター責任者
  • 飯冨 信二
    飯冨 信二2009年 リブステージ外販部
    2017年 九州北ブロック営業責任者
    2021年 Carry新規営業部責任者
  • 古賀 一成
    古賀 一成2009年 リブステージ外販部
    2017年 九州南ブロック営業責任者
    2018年 リブステージ鹿児島営業所責任者
    2020年 経営企画部

お集まり頂きありがとうございます!
まず、3人のこれまでのご経験を教えてください!

奥村奥村

22年前にhanamiに入社して、ほぼ全ての事業の立上げから携わってきました。
Livestage久留米営業所の立上げに始まり、Livestage福岡営業所、営業部隊、資材の輸入事業、物流センター、medeluの新拠点、そしてCarryの立上げ。花に関する知識や事業化の経験を生かして、色々な部署や事業に携わっています。

飯冨飯冨

私はもともと美容師をしていたのですが、営業をやりたくて13年前に入社しました。
生産者や市場から花を仕入れて、葬儀系の花屋さんに花を卸す営業を10年以上行い、営業の責任者を任せてもらいました。現在では、既存の営業はほぼメンバーに任せていて、Carryのインフラの整備と小売り系の花屋さんへの新規営業を行っています。

古賀古賀

私は飯冨と同じ時期に入社して、同じ仲卸の営業を10年以上行ってきました。
私も営業の責任者を経て、今は新規事業の企画立案や物流センターの設計など、企画まわりを中心に携わっています。

hanami歴が長い方ばかりですね!
そんな皆さんから見て、hanamiはどのような会社だと思いますか。

古賀古賀

感謝がある会社だと思います。
昔は営業主義で正直ギスギスしていたこともありましたが、その頃からもなんだかんだ助け合うし、それは社員同士だけでなく、お客様にも助けて頂いています。
辛さよりも感謝の方が勝っているから、この会社はいいんだと思います。

奥村奥村

確かにきつさなんてこうやって、笑って吹き飛ばせばいいですよね。以前居酒屋で「商売は笑売だ」と書かれたポスターがあって、それを見た日からずっと笑売をモットーに笑いながら働いています。どんなに拡大しても、今のままの雰囲気は続けていきたいよね。元気!そして皆で笑いながら働く!みたいな。

古賀古賀

それは会長イズムですよね。あの人はずっと笑ってる。だからこの会社で働く人達はみんな元気で笑っているのだと思います。

何十年も変わらない花の業界
変えることは難しいけれど、誰かがやらないと

今皆さんが感じている花の業界の課題について聞かせてください!

奥村奥村

私は従来の業界構造(生産者→市場→仲卸→花屋→エンドユーザー)に課題感を感じています。花の業界に関わって22年ですが、今皆が知りたいのは生きた情報だと感じています。
生産者は普段田んぼと家の移動が中心のためなかなか情報収集が出来ないし、花屋との直接のやりとりがないので、特に年配の生産者さんほど何が売れるか分からないまま、過去売れたものを作っています。
1回作付けしたらそこに2、3年同じもの作らないといけないため、なかなか新しい品種に挑戦もできず、売上が上がらない状態が続いているのが現状です。
国内の花の生産額も作付面積もここ20年で約3割減少しています。

  • 生産者
  • 市場
  • 仲卸
  • 小売
  • 生活者
飯冨飯冨

約3割ってすごい数値ですよね。。
私も業界の中間にいる仲卸がもっと関係者に情報を伝えるべきだと思っています。
最近Carryで小売の花屋さん・エンドユーザーと話して、花の力を実感することが多くなりました。特に2021年の夏に支援して直販を展開した時は、花で人と人の心を繋げられたと強く感じました。
これまでの仲卸の仕事はどうしても商材として花を扱うことが多かったので、従来の仲卸の業態のままでは出来なかったことでした。

生産者の人たちはエンドユーザーの声が分かるだけでやりがいも感じられるし、勇気も得られる。
今は構造的に、売れなくても何故売れないんだという答えが返ってこない。

私自身この会社に入社した時は仲卸として利益優先でエンドユーザーを考えることが出来ていなかったし、もともと花にも興味を持っていなかったですが、時が経ち今や花を飾るおっさんになりました。
花の力は、人の心を動かす。花を愛でることの大切さに気がつきました。

後は、働き方ですね。
花屋さんは朝のオープンに間に合わせるために6時位には市場に仕入れに来ています。
仲卸はその花屋さんに花を販売する準備をしなければいけないので、2時~4時には働き始めています。
市場はその仲卸や花屋さんへ花を売る準備をしなければいけないので、なんと前日の夕方から入って次の日の昼くらいまで働いています。驚きですよね。他の業界だったら有り得ない働き方をしているのがこの業界で、固定概念が変わらずにずっと続いてるのが現状です。

古賀古賀

私は今の業界構造への課題を痛感したエピソードがあって、数年前に凄く仲の良い友人が亡くなったんです。葬儀は近所で行われたのですが本当に悲しくて参加者みんなが涙を流し、故人を偲んでいました。その葬式でふとスタンド花を見て驚きました。なんとデンファレが枯れていたんです。
「枯れた花があるのは、俺の友達のところだろ!?」と信じられませんでした。
「最期は絶対にいい花を贈ってやりたい」そう思うのに、自分にとって悔しく、辛い経験となりました。
その時に180度見え方が変わったんですね。枯れた花がお葬式に出回ってしまう現状、これはいかんやろと思いました。

結局皆、自分たちの利益優先でエンドユーザーを向いていない。それでは自己満・自己保身で終わってしまいます。
生産者→市場→仲卸→花屋→エンドユーザーというもともとの商流でなく、皆がエンドユーザーに向いているかどうかで全体が大きく変わってくると思います。

こんな時代だからこそ、
花を愛でる人を増やす

花の業界にはそんな課題があるのですね。。
様々な課題がある中、皆さんが取り組んで行きたいことはどんなことですか?

飯冨飯冨

私は会社のミッションでもある「花を愛でる人を増やす」ことをしないと、この業界の先はないと考えています。
少子高齢化の影響で20年後には結婚式も葬式のマーケットも大きく目減りします。
花はひとりひとりの気持ちだし、そのマーケットを広げていかないといけない。
花を通じて豊かさを伝えていきたいと思っています。

古賀古賀

確かに花は幸せを運んでいて、人のため、社会のためになるということを伝えたいね。
先日medeluで、88才のお母さんに定期便をプレゼントしているお客様からメールを頂きました。「コロナでお花教室に行けなくて元気がなくなっていた母親が元気を取り戻して、ノートに花と花言葉を毎回書いてます。母親との会話も増えました、ありがとうございます」って。
パニック障害で花屋に行けないお客様がmedeluの花と花言葉にふれて、もう一度お花屋さんに行って、お花を自分で選ぶ夢が出来たという嬉しい声も頂きました。
車椅子で花屋に入れなかったけど、花を愛でることができるようになったという声も頂きました。

奥村奥村

「愛でる」って温かみのある世界観ですよね。私はその声を生産者にも伝えたいと思っています。生産者が手塩にかけて育てた花たちが、誰を笑顔にして、誰に夢を与えて、どう評価されているのか。
medeluをプラットフォーム化して生産者も花を直接エンドユーザーに売れるようになれば、古賀が話した88歳の方の声が生産者にも伝わる。そうすれば、花の生産者も増えていくと思っています。

飯冨飯冨

花が持つ力は「癒やしや和み」という意味合いが強いですが、実はもっと深いものです。
自分ではない「誰かや何かを想う気持ち」なんだと思っています。
人の本来持つ美しさを取り戻していく。それが愛でるということなんだと思います。


今の時代はその価値は間違いなく上がってきていると思います。
家にいる時間は長くなってるし、人と会えない時間が増えてきているし。この時期を逃すと花の業界のビックウェーブはいつになるんでしょう?
今こそ「愛でる」を広げていく必要があると思っています。そのためにそれぞれのサービスをもっと広げていかなくては、と緊張感があります。

Carryは花屋さんが「いつでも買える、明日届く」という単純なサービスだけど、全国に広がっていけば市場も仲卸も花屋も働き方が変える可能性がある。
medeluとCarry、これがプラットフォームとして繋がれば業界構造が変えられると信じています。

生産者→市場→仲卸→花屋→エンドユーザーという業界構造を壊し
開かれた流通を作っていくプラットフォーム構想

皆さんがお考えのプラットフォーム構想を詳しく聞かせてください!

販売プラットフォーム販売プラットフォーム
仕入プラットフォーム仕入プラットフォーム
  • medelumedelu 年齢・性別・所得・地域に関係なく、一人でも多くの人に花を愛でる体験を提供する
  • CarryCarry すべての作り手と売り手をつなぎ、持続的に花が行き渡る仕組みをつくる
  • LivestageLivestage 花業界に好循環をもたらし、関わる人々を笑顔にする
  • 生活者生活者
  • 商品開発商品開発
    CSCS
    集客集客
    決済決済
  • 生産者 市場 仲卸 小売 資材メーカー生産者 市場 仲卸 小売 資材メーカー
  • 商品開発商品開発
    CSCS
    集客集客
    決済決済
  • 生産者 資材メーカー生産者 資材メーカー
古賀古賀

業界構造を変えていくには開かれた流通が必要だと思っています。そのため、利権で動く商流を崩したいです。崩すのは簡単ではないけど、手をあげないと変わらない。ならば、私たちがやろうと思っています。

ネットに詳しくなくても、地方にいても、エンドユーザーと直接繋がれる販売の仕組みが必要だと感じています。それを実現するのがmedeluです。
medeluのお客さん向けに花を掲載するだけで誰がどんなところにいても花を買える・売れる。今までは自分の商圏でしか買えない・売れないだったけれど、その当たり前が変わります。
どこでも花を買えるようになると、「この生産者さんから買いたい」が実現すると思っています。今まで地方には人気の少ない花が回っていたりしましたが、地方でも新鮮な花を買えるようになります。

飯冨飯冨

また、今の花のギフトにはもっと想いを乗せられると思っています。そのため、想いを伝えるプラットフォーム+レコメンドサービスを作りたいですね。
贈りたい人を想って年齢、職業、贈りたい理由などを入力すれば、適した花言葉や適した価値を持っている花がレコメンドされるサービス。

現状は花を贈る時、花屋さんに「3000円で作ってください」と予算を伝え準備してもらう方が多いのではないかな、と思います。
でも本当であれば花の意味、花の価値を理解した上で「私はこれを伝えたい!だからこの花を渡したい」となるべきです。
例えば、母の日はカーネーションでなくてもいいと思ってます。
今は母の日=カーネーション、となっていますが、「お母さん最近眠りが浅いと話していたな」→「ラベンダーは入眠効果があるので、ラベンダーがいいですよ。どのラベンダー送りますか?」と。その際、生産者の無加工で新鮮なラベンダーでも、お洒落な加工がされた花屋さんのラベンダーでも選ぶことが出来る。
「こういう気持ちを贈りたいから、こういうものが好きだから、この花」と想いを伝えるギフトを当たり前にしたい。
medeluには花が好きな人が集まっているので、あとは仕組みです。

奥村奥村

プラットフォーム化し開かれた流通を作ることで良いことはたくさんあります。
生産者は、ネットの知識がなくても商圏が拡がる。エンドユーザーの情報が入ってくるので、やりがいも感じられるし、勇気も得られる。どんな花が売れるのかも分かるようになる。
花屋さんも、商圏が日本全国に広がっていくし、Carryで花を仕入れ、今まで以上に多くの種類の花を加工して販売できるようになる。

仲卸は、産直とかやってもらえば情報だけ流せば良いようになるので、働き方が変わる。
エンドユーザーは、花で気持ちを伝えられるようになれば、今以上に花が身近になる。花を愛でる人が増えていくことで、心の豊さに繋がっていく。
そうすることで社会も良くなっていく。
このプラットフォームが実現できれば、花に関わる人の当たり前を変えられると信じています。

飯冨飯冨

本当にワクワクしますね。皆で実現していきましょうね!

ありがとうございます!最後に、一言をお願いします!

奥村奥村

こんなご時世で暗い気持ちになるかもしれないけど、商売は笑売!
仕事をして、心も豊かになって行きましょう!
豊かな未来を創りたいと想っている方、お待ちしています!!

飯冨飯冨

僕たちは革命を起こそうとしています。
やろうとしていることは簡単ではないですが、もし少しでもワクワクした方、この革命を一緒に起こしましょう!

古賀古賀

社内には花のプロフェッショナル達がいます。
自分たちに足りないのはIT知識。
任せられる人に任せて、一緒にプラットフォーム構想を実現したいと思ってます!
当たり前を壊し、自分らしく・人間らしく生きられるやさしい社会を創りたいと言う人がいたら、ぜひ仲間になってくれたら嬉しいです!

ありがとうございました!

誇れるしごとを、未来に

わたし達は花を愛でる体験とその持続的な仕組みを創れる人、
そして愛でる体験を広げる人を求めています

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